12月5日と6日の2日間、藻場の面積調査を行いました。
魚探および目視にて船上から藻場の境界を探り、GPSでポイントを記録して行きます。
初めてのこともあり、最初は時間がかかりましたが、徐々に慣れて、何とか時間内に全ての区域の計測を終える事が出来ました。
 調査後、地図ソフト(カシミール3D)を用いて調査区域の藻場面積を推計しました。以下はその結果です。

岩城島西(保全区域①~③)
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岩城島東、生名島(保全区域④⑫⑬⑭⑮)
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赤穂根島(保全区域⑤~⑦)
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津波島(保全区域⑧~⑪)
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愛媛県の海は、穏やかな数多くの島々の瀬戸内海であります。
取り分け燧灘漁場海域は、来島海峡をはじめ瀬戸水道があり、変化に富む豊かな海と漁業資源に恵まれ、全国有数の水産県であります。

 本会の属する漁場海域においても漁業形態として海面、陸上養殖をはじめ、漁船漁業、採貝藻漁業を中心とした「つくる漁業」と「とる漁業」があります。
 本会は、会員並びに関係漁業者の負託に応えるべく、漁業環境の保全と資源の安定管理を目指し、漁業経営の安定、生活向上並びに漁村の振興を図ります。

主な活動内容
(1)漁業環境保全の啓蒙普及活動
   ・広報誌により漁業環境保全振興を図る。
   ・漁業関係規則等の啓蒙普及を図る。

(2)漁業秩序の維持確立
   ・漁業秩序の維持推進を図る。
   ・関係機関の活動に対し支援・協力を図る。

1.海のゆりかごを守る漁業者
 岩城・生名沖には、瀬戸内海でも数少なくなってしまった「魚のゆりかご(アマモ場)」が残っています。この豊かな漁業環境を保全することも漁業者の役割といえます。岩城生名漁業では、「豊かな海」があり、「元気な漁業者」のいる持続可能な漁業の実現を目指し、その取組の一環として、漁業者による自主管理を策定し、漁業者自らがアマモ場の保全・管理を行っています。

2.保護区域の設定
 漁業者がアマモ場を保護・保全を行う区域(保護区域)として、今後設営が計画されている増殖礁の造成が有効に作用し、効率的なアマモ保全効果、生物増殖効果が期待される以下の5ヶ所の区域を保護区域とします。これらの区域では漁業者による自主的な管理に従い、アマモの保全を行います。

3.漁業者による自主管理
 アマモ場の保護区域内では、以下の漁業者による自主管理に従い、漁業者はアマモ場の保全活動に努めます。

①漁業者による漁業活動
 保護区域内(①~⑤)では、漁業者による漁獲、採藻、採貝などの漁業活動を自主的に自粛する。

②遊魚業活動
 保護区域内では、釣りなどの遊漁者に対し遊漁活動を自粛するよう、周知を図る。

③アマモ場の現状把握
 保護区域内では、漁業者が定期的にアマモ採取などの調査を行い、アマモ場の実態を把握する活動を行う。

④保全・増殖活動の推進
 保護区域内では、漁業者自らがアマモ場から採種・播種や移植などの保全・増殖活動を積極的に行う。

⑤保護区域の清掃活動
 保護区域内では、漁業者自らが区域清掃等の美化活動を積極的に行う。
保護期間は、暫定的に3年間とし、アマモ場の現状に応じて変更していくこととする。

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岩城・生名沖には、瀬戸内海でも数少なくなってしまったアマモ場がたくさん残っています。
そこでは、小さな生き物が生活し、それをエサにマダイやメバルなどの稚魚が育ちます。
アマモ場は、昔から「魚のゆりかご」と呼ばれています。また、海の汚れのもとである窒素やリンを吸収する機能があり、海の環境保全上とても重要な役割を果たしています。


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