ギザミ

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〔科目〕スズキ目ベラ亜目ベラ科
〔別名〕クサビ、クサブ、ギザミ、ギサミ、シマメグリ、モズク、ヤギ、スジベラ、モバミ

【かたち】
 メスは体長20cmほど。体色は黄褐色で、背面中央と体側に黒色の太い縦帯が入り、黒帯の内外に点線状の赤い縦線が入っています。
 一方オスは体長30cmほどで体色は黄緑色。胸ビレの後方に黒斑があり、体軸に沿って淡褐色の広い一本の縦線があります。胸びれの後方に大きな藍色の斑点が1つあることから、メスは「アカベラ」、オスは「アオベラ」とも呼ばれています。また、メスの一部は、成長するとオスへ性転換する特徴があります。


【目利き】
 色が鮮明でぬめりのあるもので、腹が固いものを選びます。

【おいしい調理法】
 淡白な白身で、焼いても中身はしっとりしており、非常に美味。
焼き物、煮付け、南蛮漬けに最適です。

アコウ

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〔科目〕スズキ目スズキ亜目・ハタ科
〔別名〕アコウ、アカアラ

【かたち】
 大きな口で赤みがかった褐色に橙色の斑点、背の少し後ろ寄りのところに大きめの濃い褐色のあるのが特徴です。岩礁域にすんでおり、大きくなると全長40cmほどになります。
成長は遅く、めったに獲ることができません。

【おいしい調理法】
 白身、淡白でこりこりとした食感です。刺身、煮付けの他、刺身で残った頭や中骨は、汁ものに使用されます。

メバル

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〔科目〕カサゴ目フサカサゴ科メバル属
〔別名〕あかめばる、くろめばる、しろめばる、きんめばる、めまる、めばち

【かたち】
 全長は25㎝~30cm。メバルの特徴は眼が大きく、下あごがやや突き出た受け口であること、体はカサゴよりも左右に平べったい形をしています。また、体高がある割に、頭はとがっていて小さく、頭の半分ほどを目が占めています。一般的に黒色、赤色、こげ茶の3型に分けられ、岩城生名沿岸では黒メバルをよく見ることができます。
 沿岸の岩礁域やアマモ場に生息し、小型の甲殻類(釣り餌もスジエビなどが多く使われる)や魚などを食べて生育します。

【目利き】
 体がふっくら丸い感じのもの、目が黒く澄んでいることが第一の条件です。
また、腹が堅く締まっているもの、エラが鮮紅色しているものを選ぶようにします。

【おいしい調理法】
 淡白でしまった白身は、煮付けに最適です。刺身や塩焼き、から揚げなどでも賞味されます。

カサゴ

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〔科目〕カサゴ目フサカサゴ科カサゴ属
〔別名〕あかぞい、がしら、ほご、あかめばる、あらかぶ

【かたち】
 全長は30cmほどまでに成長、体色は茶褐色から赤色まであり、場所や水深によって体色が変化します。また、個体差が大きく全体に白い斑点模様があります。沿岸の岩礁域に生息しており、魚類やえび、かにの仲間、ゴカイなどを食べて生育します。

【目利き】
 体の斑点が鮮明で皮に光沢があり、腹部にハリがあること、エラが鮮紅色であることが条件として挙げられます。眼球が白くなっていても、中心が澄んでいれば大丈夫です。

【おいしい調理法】
 白身で淡白、あっさりとしています。煮付け、から揚げ、焼き物に重宝されます。

マダイ

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〔科目〕スズキ目タイ科マダイ属
〔別名〕おおだい、たい、ほんだい

【かたち】
 体は楕円形で平たく、赤地色にかすかに青い斑点があります。全長は40~100cm。
体色は暗紅色で腹部は淡く、うろこの大きさは中くらいで、後縁には非常に小さなとげがあるので手触りがざらざらしています。20年から30年程生き、全長1.2m程になることもあります。

【目利き】
 マダイの場合、表皮が鮮やかな色で目が澄んでいること、尾がピンとしていることが条件です。切り身の場合、血合いの色が濃く鮮やかなもので、身が透明感・弾力があるものがよいとされています。逆に白っぽいものは鮮度が落ちている証拠です。

【おいしい調理法】
淡白で臭みがないため、どのような料理にでも調理することができます。
刺身、焼き物、蒸し物、煮物、揚げ物、汁物など。
また、肝、皮、うろこなど、もて余すところなく食べれます。