10月12日に保全区域①~⑮におけるアマモ、ガラモ、ヒジキ等を目視によるモニタリングを実施しました。警戒船1隻、作業船1隻、合計8名に参加いただきました。 早朝の干潮に合わせて午前7時に出港し岩場(ガラモ場)海域の保全区域⑦⑥⑤⑧⑨⑩⑪を調査し、休憩後、アマモ海域である保全区域①②③④⑫⑬⑭⑮と調査を行いました。調査の様子は以下の通りです。

保全区域①
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保全区域②
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保全区域③
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保全区域④
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保全区域⑤
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保全区域⑥
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保全区域⑦
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保全区域⑧
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保全区域⑨
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保全区域⑩
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保全区域⑪
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保全区域⑫
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保全区域⑬
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保全区域⑭
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保全区域⑮
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生育状況としては、岩場海域の保全区域⑦⑥⑤⑧⑨⑩⑪の特に天然ヒジキはどの海域も約5㌣~7㌣に育っています。密生は4です。21.10.16実施では20㌣~30㌣であったので、昨年と比較すると生育が遅いと思われます。原因としては、夏場の水温の高い時期が少し長かったことが考えられます。今後注意深くモニタリングしていく必要がありそうです。
また、22.7.24に設置した母藻投入基質にヒジキの生育は確認できませんでした。(長引く高水温の影響も考えられる?)。八角ユニット基質にはヒジキ繁殖石を投入しているので順調に生育しています。アマモについては昨年と同様に生育し、特に減少している様子も見られませんでした。
 

農林水産省の広報誌aff(あふ)2010年9月号の「特集 生物多様性」で岩城生名での藻場保全活動が、豊かな藻場の再生に向けた取り組み事例として紹介されました。

http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1009/spe1_04.html

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 8月28日9:00から昨年度と今年度に投入したガラモ場およびアマモ場の基質の潜水調査および、保全区域のモニタリングを行いました。今回は調査場所も多いことから、A,B,Cの3つの班に分かれて調査をしました。 A班としては、昨年度(21.7.23)設置した基質ユニット①③⑪⑮の16基並びにヒジキスポアバック各2個×4=8個と今年度(22.3.6)に設置したガラモスポアバック①③⑪⑮9個×4=36個と、今年度(22.7.24)設置した基質ユニット①10基を潜水による設置状況の調査、藻類の採取、記録を行いました。

★活動区域①は、岩場にヒジキ1cm~2cmが確認できました。また周囲には5種類の藻類があり、ガラモ類被度5、ヒジキ母藻被度0でした。スポアバックも確認できました。

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★活動区域③では、基質にはカキがついていたものの、ヒジキや海藻は確認できませんでした。周囲では3種類の藻類を確認し、ガラモ類被度3、スポアバックも確認できました。

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★活動区域⑪では、岩場にヒジキ(1cm~2cm)が確認できました。また基質はブイがなくなっていたので新たに設置し、適度の場所に移動しました。周囲には5種類藻類がみられ、スポアバックも確認できました。

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★活動区域⑮では、岩場にヒジキ(1cm~2cm)が確認できました。しかし、基質ではヒジキの生息は確認できませんでした。周囲にはガラモを確認しました。スポアバックは確認できませんでした。

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B班では、昨年度区域設定した範囲にて藻場の状況調査を実施し、藻類の採取、記録を行いました。保全区域②④⑧⑨⑩⑫⑬⑭では範囲15㎡に対する生息状況をコドラートを使って調査しました。また、ガラモスポアバックの状況調査⑧⑨⑩の9個づづ、計27個の確認調査を行いました。結果は以下の通りです。

★活動区域②は、アマモ21本60cmとミル確認する。
★活動区域④は、アマモ76本120cmを確認する。
★活動区域⑧は、ガラモ、クロメ確認する。スポアバック確認できない。
★活動区域⑨は、ノコギリモク等確認する。スポアバック確認する。
★活動区域⑩は、ヒジキ2cmを確認する。スポアバック確認する。
★活動区域⑫は、アマモ84本156cmを確認する。
★活動区域⑬は、アマモ73本108cmを確認する。
★活動区域⑭は、アマモ111本110cmを確認する。

全体的に、アマモ、ガラモ、ヒジキ等、昨年度と状況を比較するも特に大きく変化は見受けられませんでした。

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 C班では、昨年度(22.3.6)に設置したスポアバック⑤⑥⑦29個と、今年度(22.7.24)⑤⑥⑦に設置した八角ユニット10基と、昨年度(21.7.23)⑦に設置した基質4基の潜水による設置状況調査を行いました。また、⑤⑥でガラモスポアバック9個×2、⑦でヒジキスポアバック2個とガラモスポアバック9個の計29個の確認調査を行いました。⑥に投入した八角基質は水深、岩場等考慮し適地に一部を移動しました。また、昨年度の⑦では基質ユニット、スポアバック共に確認できました。ガラモの繁殖はありましたが、ヒジキは確認できませんでした。

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