アマモ保全の取り組みが「島の宝100景」に選ばれました。
12月13日の15:00から、今年度のアマモ保全活動の報告会と来年度以降の活動内容の検討を行いました。
岩城、生名の方々をはじめ、愛媛県の加藤さん、平田さん、愛媛漁連、海洋建設、アミタ持続可能経済研究所の研究員を含め、30数人の参加者で行われました。
今年度は、昨年度に引き続いて、アマモの播種移植活動を行い、生名島蛙石海岸にて、播種移植イベントが開催されたことが報告され、続いて、アミタ持続研の千田良仁主任研究員、吉野真弘研究員から、ガラモ場植生調査の結果報告、渡邉薫研究員からアサリ資源調査結果報告がなされました。
漁師の方々にとって、アマモ・ガラモについての関心は、もちろん高いのですが、それ以上に干潟のアサリについての関心が高く、その現状認識、保全方法について、いつになく活発に意見が交わされました。
- ホトトギスガイが、アサリの減少要因と言われるが、そもそもホトトギスガイも減少している。
- 養分が減ってきているのが要因で、網を張って養分が流れないようにした方が良いのではないか?
- 底質・水質調査を行ったらどうだろうか?
など、色々な意見が出されました。
そのあと、海洋建設さんの方から、先月設置したシェルナース漁礁の様子について、水中ビデオ撮影の映像を交え、報告が行われました。魚がシェルナース漁礁の隙間に入り込んでいく様子が、はっきりと見え、漁礁の効果が実感できました。減少傾向が続いている「アコウ」が、これによって増えてほしいものです。
このあと、来年度以降の予定についての検討を行いました。来年度以降の補助事業については、採択されるかは、まだはっきりしていないという愛媛県の加藤さんの報告がありましたが、岩城生名では、補助事業の採択にかかわらず、規模を縮小してでも継続していく予定になっています。
もし、補助事業が採択されたならば、アマモの保全活動に加え、ガラモ場の保全、干潟の保全を含めて、総合的に岩城・生名周辺の漁場資源の回復に努めていくつもりでいます。
報告会の後は、懇親会がありました。漁の話、岩城の歴史、漁協の今後についてなど、多くの話が交わされました。
アマモ播種・移植会を開催しました。
2008年10月19日早朝、上島町生名島蛙石海岸にて、アマモの播種・移植を行いました。漁業者やその家族、愛媛県職員、愛媛漁連、上島町職員、生名小学校、アミタ研究員、岩城島生名島以外の人の参加も含めて、約50人の参加者で行いました。今年度のアマモイベントは、いずれの日も晴れで、予定通りに行われました。皆様ありがとうございました。
今年の播種・移植法は?
今年度のアマモ播種・移植は、ポット播種・粘土団子播種・プラスチックマット移植の3種類の方法を試しました。いずれの方法においても、その資材は生分解性のものを使用しているため、環境への影響は小さいと考えています。ポット播種については、前年度と同じように生分解性ポットを利用して、アマモの種子を植える方法です。この生分解性ポットは、グリーンサポートさんに提供していただきました。
粘土団子播種・プラスチックマット法については、愛媛県栽培資源研究所の 平田主任研究員の指導のもとに行われました。アマモの種や苗は波によって流れやすく、その場所に固定させるのは非常に難しいのですが、この方法を使うと、 固定する効果が高いとのことでした。プラスチックのマットは、堅く、一見分解しないように見えますが、3年程で分解してしまうとのことでした。来年の春に は、一面のアマモが生えていることを期待しましょう!