10月13日にA班とB班に分かれて藻場のモニタリングを行いました。

A班では、保全区域①②⑤⑬に潜水し、藻場(ヒジキ、アマモ)の状況を目視で確認しました。23年度保護区域①⑤⑥⑩の基質(母藻)状況と、24年度保護区域②⑦⑧⑨の生分解性バック(母藻)状況を目視で確認しました。

  • 一部の海域でアマモ、ヒジキが食害と思われる(ヒジキの芽が無く、アマモも枝が切れている)
  • 全ての海域で場所によって生長に格差はあるが確認できる。
  • 例年と同様南向きの岩場は少し生長が良いが、岩場に泥が多い。
  • ヒジキの生息帯としては、陸側の繁殖が減少ぎみで(昨年と同様)生息帯の帯が狭くなっている。
  • 前回調査で、全体としては昨年より広範囲に繁殖していると思われていたが、場所によっては生長も無く、昨年と同様の可能性がある。継続してモニタリングの必要がある。
  • 昨年と比較して水温が高い(日時差有り?)ので今後の生育状況の確認
 
B班では、23年度保護区域①⑤⑥⑩の基質(母藻)および、24年度保護区域②⑦⑧⑨の生分解性バック(母藻)状況を目視確認しました。
 
 


昨年度と比較した水温、生長は以下のとおりです。

水温成長比較

日付、場所、状況
231029
21

20.0
 
20.0
19.5
22.0
  
ヒジキ510
 
ヒジキ1015
 
ヒジキ15
ヒジキ10
ヒジキ17
  
241013
24.3.
24.4
 
 
24.3
 
 
 
ヒジキ18
ヒジキ12

 
ヒジキ10
 
 
 
日付、場所、状況
 
231029
 
22.1
22.0
 
 
 
22.1
 
 
ヒジキ30
ヒジキ15
 
 
 
ヒジキ23
  
241013
 
 
 
 
24.3
 
 
  
 
 
 
 
アマモ良好
 
 
 

 

 

8月31日に、保存していたアマモ種子(6月18日採取)の選別、保存作業を行いました。ほぼ例年通り、約5,000個の種子を保存しました。




 


8月30日に藻場のモニタリングを行いました。
保全区域①②⑤⑥⑦⑧⑨⑩をまわり、藻場の(ヒジキ)状況を目視確認しました。保護区域①⑤⑥⑩については昨年度の基質(母藻)状況と比較調査を行いました。また、保護区域②⑦⑧⑨については、今年投入した生分解性バック(母藻)状況も確認しました。まとめとしては以下のとおりです。

  • 全ての海域で場所によって生長に格差はあるが確認できる。
  • 例年と同様南向きの岩場は少し生長が良く、岩場も泥が無く環境が良い。
  • ヒジキの生息帯に(陸側)岩ガキの繁殖が多く確認できる。
  • ヒジキの生息帯としては、陸側の繁殖が減少ぎみで(昨年と同様)生息帯の帯が狭くなっている。
  • 全体としては昨年より広範囲に繁殖、生長も良く継続してモニタリングの必要がある。
  • 昨年と比較して水温が高いので今後の生育状況の継続的把握が重要である。



保護区域⑥ 昨年との比較(左:今年度、右:昨年度)
 保護区域⑦ 昨年との比較(左:今年度、右:昨年度)
  保護区域⑧ 昨年との比較(左:今年度、右:昨年度)


 
また、昨年度との水温比較は以下の表のとおりです。
 
水温比較
日付、場所
23827
26
28.5
26
26.5
26.2
26.2
26.2
26.2
24830
27
27
27.5
28.0
27.5
27.0
28.0
28.0

16日に保護区域⑥⑩で採取したヒジキを乾燥させ、計量、保存しました。 天日乾燥し品質を記録しました。

  • ⑥は生ヒジキ10㎏×2篭=20㎏(生の状態では珪藻の付着が少しあるが良質である。)  乾燥後歩留まり2㎏(10%)で、内良品1.5㎏(75%)不良品0.5㎏(25%)となる。
  • ⑩は生ヒジキ10㎏×2篭=20㎏(生の状態では珪藻の付着が少しあるが良質である。)  乾燥後歩留まり2㎏(10%)で、内良品1.7㎏(85%)不良品0.3㎏(15%)となる。 ⑥に比べやや良質であるが、全体としては今年は珪藻の付着が多く見受けられる。 現段階で原因は分からないが、今後モニタリングを継続し確認していく。

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10月29日に藻場のモニタリング調査(潜水)を実施しました。保護区域①⑤⑥⑩については基質(母藻)の状況も確認しました。モニタリングの結果、特に変化があった場所、内容は次のとおりです。

  • ①では小アマモがアマモの地側に多く生息してきた。
  • ①では保護区域でのヒジキの生育に変わりないが5~10㌢の生育状況である。
  • ③のヒジキの生息が2年前には確認できなかつた消波ブロックの基礎石に生育が確認できた。
  • ⑤では保護区域でのヒジキの生育に格差はないが15㌢の生育状況である。
  • ⑥では基質の確認ができなかったが、付近海域でヒジキ10㌢の生育確認する。
  • ⑦では基質の確認ができなかったが、付近海域でヒジキ17㌢の生育確認する。
  • ⑩では保護区域でのヒジキの生育に格差はないが30㌢の生育状況である。
  • ⑪では付近海域でヒジキ15㌢の生育確認する。
  • ⑮では付近海域でヒジキ23㌢の生育確認する。

 全般に例年どおりの生育状況です。特に赤穂根島、津波島の南海域の成長が良く、要因としては潮流と岩場の環境が良いものと思われます。③基質、⑥八角基質、⑦基質は確認できませんでした。

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