漁業者にとって海や川は、「生産の場」であり「生活の基盤」です。
遊漁者にとって海や川は、「自然に親しみ明日の活力を得る健全なレクリエーションの場」です。漁業者と遊漁者の相互理解のなかで、楽しい遊漁をするため次のことを守りましょう。

秩序ある遊漁
◎海や川をきれいにしましょう。
(空き缶・空き瓶・ビニールなどのゴミ、釣り餌、釣針、釣り糸などは、持ち帰るようにしましょう。「来たときよりも美しく。」)
◎漁具や養殖施設等の周辺及び操業中の漁船の回りでは、釣りを慎みましょう。

安全な遊漁
◎安全に心がけましょう。
(天候に注意して遭難防止に努めましょう。)

◎危険なところに立ち入らないようにしましょう。

◎港の入り口等危険な場所での遊漁はやめましょう。

1.海のゆりかごを守る漁業者
 岩城・生名沖には、瀬戸内海でも数少なくなってしまった「魚のゆりかご(アマモ場)」が残っています。この豊かな漁業環境を保全することも漁業者の役割といえます。岩城生名漁業では、「豊かな海」があり、「元気な漁業者」のいる持続可能な漁業の実現を目指し、その取組の一環として、漁業者による自主管理を策定し、漁業者自らがアマモ場の保全・管理を行っています。

2.保護区域の設定
 漁業者がアマモ場を保護・保全を行う区域(保護区域)として、今後設営が計画されている増殖礁の造成が有効に作用し、効率的なアマモ保全効果、生物増殖効果が期待される以下の5ヶ所の区域を保護区域とします。これらの区域では漁業者による自主的な管理に従い、アマモの保全を行います。

3.漁業者による自主管理
 アマモ場の保護区域内では、以下の漁業者による自主管理に従い、漁業者はアマモ場の保全活動に努めます。

①漁業者による漁業活動
 保護区域内(①~⑤)では、漁業者による漁獲、採藻、採貝などの漁業活動を自主的に自粛する。

②遊魚業活動
 保護区域内では、釣りなどの遊漁者に対し遊漁活動を自粛するよう、周知を図る。

③アマモ場の現状把握
 保護区域内では、漁業者が定期的にアマモ採取などの調査を行い、アマモ場の実態を把握する活動を行う。

④保全・増殖活動の推進
 保護区域内では、漁業者自らがアマモ場から採種・播種や移植などの保全・増殖活動を積極的に行う。

⑤保護区域の清掃活動
 保護区域内では、漁業者自らが区域清掃等の美化活動を積極的に行う。
保護期間は、暫定的に3年間とし、アマモ場の現状に応じて変更していくこととする。

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