保全活動の一年間の流れ

アマモの花枝の採取

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6月の半ばに、種子が入った花枝を採取します。移植・播種をする場所に近いところで採取します。花枝がついた栄養株全体(地下部は除く)を採取します。採取した時点では、種子は熟していませんが、栄養株全体を採取することで、保存期間中に種子が熟していきます。

 

花枝の保存

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たまねぎ袋の中にアマモの栄養株を入れておくと、8月初め頃には、葉が枯れて、熟した種が落ちてきます。たまねぎ袋の網目には、ゴミや藻などがからんでいくので、定期的に掃除しなければなりません。そうしないと、アマモが腐ってしまいます。

 

種子の選別

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8月の初め頃、たまねぎ袋に保存していたアマモから、種子を取り出します。種子や小石、小さい貝などが混ざっている状態になるので、それを選別してアマモの種だけにします。きれいに選別しないと、カビや腐りの原因になるようです。
種子だけを回収した後、海水より高濃度の食塩水の中に入れ、沈んだ種子を回収します。熟していない種子は、浮いてしまいます。また、この作業は手早く行います。

 

種子の冷蔵保存

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アマモの種子を播種、苗づくりをするまで、冷蔵保存します。カビ等が発生しないように活性炭と一緒に保管しています。また、海水は、定期的に交換しています。

 

種子の播種、苗の移植

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10月の終わりごろ、アマモの種子の播種と、栄養株の移植を行っています。種子の播種には、生分解性のポットに播種して、栄養株の移植には、割り箸法で行っています。今後は、生分解性プラスチックマットによる移植(播種)や、苗作りを行って移植などを行っていく予定です。
 

 

参考