2008年度のアマモ保全活動報告

| コメント(0) | トラックバック(0)

12月13日の15:00から、今年度のアマモ保全活動の報告会と来年度以降の活動内容の検討を行いました。

岩城、生名の方々をはじめ、愛媛県の加藤さん、平田さん、愛媛漁連、海洋建設、アミタ持続可能経済研究所の研究員を含め、30数人の参加者で行われました。

 今年度は、昨年度に引き続いて、アマモの播種移植活動を行い、生名島蛙石海岸にて、播種移植イベントが開催されたことが報告され、続いて、アミタ持続研の千田良仁主任研究員、吉野真弘研究員から、ガラモ場植生調査の結果報告、渡邉薫研究員からアサリ資源調査結果報告がなされました。

20081213houkoku01.jpg 20081213houkoku02.jpg

 

漁師の方々にとって、アマモ・ガラモについての関心は、もちろん高いのですが、それ以上に干潟のアサリについての関心が高く、その現状認識、保全方法について、いつになく活発に意見が交わされました。

  • ホトトギスガイが、アサリの減少要因と言われるが、そもそもホトトギスガイも減少している。
  • 養分が減ってきているのが要因で、網を張って養分が流れないようにした方が良いのではないか?
  • 底質・水質調査を行ったらどうだろうか?

など、色々な意見が出されました。

 

そのあと、海洋建設さんの方から、先月設置したシェルナース漁礁の様子について、水中ビデオ撮影の映像を交え、報告が行われました。魚がシェルナース漁礁の隙間に入り込んでいく様子が、はっきりと見え、漁礁の効果が実感できました。減少傾向が続いている「アコウ」が、これによって増えてほしいものです。

20081213houkoku03.jpg

 

このあと、来年度以降の予定についての検討を行いました。来年度以降の補助事業については、採択されるかは、まだはっきりしていないという愛媛県の加藤さんの報告がありましたが、岩城生名では、補助事業の採択にかかわらず、規模を縮小してでも継続していく予定になっています。

もし、補助事業が採択されたならば、アマモの保全活動に加え、ガラモ場の保全、干潟の保全を含めて、総合的に岩城・生名周辺の漁場資源の回復に努めていくつもりでいます。

 

20081213houkoku04.jpg 20081213houkoku05.jpg

報告会の後は、懇親会がありました。漁の話、岩城の歴史、漁協の今後についてなど、多くの話が交わされました。

 

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 2008年度のアマモ保全活動報告

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://jf-iwagi-ikina.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/38

コメントする