アマモ保全の取り組みが「島の宝100景」に選ばれました。
島の宝100景に選ばれて、
岩城島・生名島の周辺には、日本全国で減少しているアマモ場が広い面積で残っています。アマモ場は、「海の魚のゆりかご」と呼ばれ、魚の稚魚の棲みかやエサ場となります。
岩城・生名周辺では、春のタイや夏のアコウなど主要な魚が近年減少傾向にあり、それらの魚が再び戻ってくるように、海の環境保護活動の一環として2年前から漁師が中心となって、アマモ場の保全活動を始めました。ほとんどが60 歳以上のベテランの漁師たちですが、「子や孫のために魚のいる海を守っていく」という未来を見据えた活動によって景観が守られていることが、評価されたものと思われます。
100景に代表される島々の景観を世界に誇るべき景観として、また「海の魚のゆりかご」で育った魚はまさしく「島の宝」としてみなさんとともに後世に引き継いでいきたいと思います。
島の宝100景とは、
海とのつながりの中で育まれた文化や産業を受け継ぐ人々の暮らしなどを反映した景観を、『島の宝』として次世代に引き継いでいきたい、活かしていくことを目的として、全国の有人離島から公募によって選んだものです。
- 人々の営みとともに守られている自然の景観
- 島の歴史や伝統文化を反映した景観
- 漁業・農業をはじめ島の産業に関連した景観
- 街並みや集落、日常の営みなど島の暮らしが伝わる景観
- 地域の活動など島の新しい文化が息づく景観
が選定基準になっています。
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