農林水産省が作成した「生きものマークガイドブック」に岩城生名漁協の漁業者が取り組む「アマモ保全活動」が紹介されました。
このガイドブックは、日本各地の「生きものマーク(生物多様性に配慮した農林水産業の実施と、産物等を活用してのコミュニケーション)」の取り組み事例を紹介するもので、農業、林業、漁業において、全国各地で取り組まれている生物多様性に配慮した活動を紹介するものです。
生きものマークガイドブックの公表について
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kankyo/100331_1.html
活動は地道なもので、大変ですが今後も引き続き活動を続けて参ります。
2月2日に各活動区域5ヶ所(①③⑦⑪⑮)をモニタリングしました。当初計画していた2月20日の予定を繰り上げして実施しました。この時期は特にヒジキの最盛期であり生息状況を入念に確認しました。委員4名にて活動区域の海草類を採取し写真撮影を行いました。
朝6時に集合して、モニタリングの打合せを行いました。今回は委員4名で調査を行います。
区域①
水温10.0度
スポアバックおよび基質を目視にて確認しました。
ヒジキは100cmほどに成長しています。
区域③
水温10.0度
50cmほどに成長したヒジキや、アカモク、ウミウチワが確認できました。
区域⑦
水温10.0度
ここでは、50センチほどに成長したヒジキの他、ワカメ(10cm)、アラメが確認できました。
区域⑪
水温10.0度
50cmほどに成長したヒジキ、ワカメ(30cm)、アラメ(20cm)が確認できました。
区域⑮
水温10.0度
50cmほどに成長したヒジキが確認できました。
今年度のモニタリングは今回で終了です。モニタリング結果として、ヒジキについては、すべての調査区域にて順調に生育(天然)していることが確認できました。今年度の結果も参考にしながら、今後増殖場を図るため母藻の採取時期、基質の構造、設置場所(水深)等を考慮し次年度の計画をたてる必要があります。特に12/6基質ユニットでのヒジキの生育が確認できた活動区域①については、増殖場として最適と思われます。
1月21日に、藻場保全活動のモニタリング調査を実施しました。悪天候で、風も強く(西南西5m)、目視のみによるモニタリングとなりました。予定の5ヵ所(①③⑦⑪⑮)の状況を船上から写真撮影しました。 状況としては、強風、高潮等により海域がかなり濁れ、特にヒジキの生育確認はできなかった場所が多かったですが、一部の区域⑮の岩場ではヒジキが順調に生育している確認ができました。今回確認できなかった場所は後日モニタリングを行います。
区域①(こもがくし)
水温;10.2度
①から⑪までは、強風と高潮で目視による確認は出来ませんでした。
区域⑮(蛙石)
水温;10.2度
何とか目視でヒジキが確認できました。
岩城島もかなり寒くなってきましたが、引き続きモニタリングを行っていきます。
寒い中ご協力くださった上島町の岡本さん、お疲れ様でした。